基礎スキル習得と定着化を図る1~3年目研修


 

入社して1~3年間は、基礎スキルを習得する時期です。また、定着率が課題になりやすい時期でもあります。

弊社の若手社員向け研修は丁寧かつ段階的な教育をするとともに、メンバーの交流を図ることを重視しています。

 

●対象者

入社1~3年目までの若手社員。

年次の研修はある程度の人数が揃わないとやりにくい面があります。そこで、1年目だけ、2年目だけが受講するのではなく、

1~3年目の社員を集めて研修することをお勧めしています。3つの内容を3年間でローテーションをします。たとえば、以下のようにサイクルを回します。

  

2019年度 対人コミュニケーション

2020年度 ロジカルシンキング

2021年度 文章の書き方

2022年度 対人コミュニケーション

2023年度 ロジカルシンキング

(以下続く)

 

●ねらい

・どんな仕事でも求められる共通の基礎スキルを習得すること。

・今の業務の意義や自分の将来の方向を考える機会にすること。

・一般に定着率が低めの層に対して、お互いが交流しながら支え合う関係にするためのきっかけを作ること。

 

●ポイント

・事前課題としてテキストを事前に配布し、簡単な演習をすることで、学習効果を高めます。

・離職率が高めになりやすい時期なので、定着につながる工夫をしています。

 例えば、

・自分の悩みの解決につながる演習を入れる。

・毎回、キャリアデザインの要素を入れる。

・討議やペアワークを数多く取り入れ、交流を図る。

 

 

●研修カリキュラム

1.対人コミュニケーション

   
時間 項目 内容 講義 演習
10:00 好感を与える 好感の大切さ  
好感を与えるコミュニケーション
11:00 わかりやすく伝える 話すときのボディランゲージ
スピーチ練習1  
13:00 結論から理由、全体から詳細の流れ
「結論-理由3つ-結論」の組立て  
スピーチ練習2  
14:00 共感的に傾聴をする 姿勢を合わせて気持ちをつなげる
悩みの傾聴練習  
傾聴からアドバイスへ  
16:00 幸福感の要素 クイズで考える幸福感  
幸福学から学ぶ幸福を感じる要素  
明日からの取り組みを考える  
17:00 (研修終了)      
         
2.論理思考
時間 項目 内容 講義 演習
10:00 論理思考の大切さ    
10:20 演繹法と帰納法 演繹法とは
演繹法の注意点
帰納法とは
帰納法の注意点
意味合いの創造
11:30 答えを出すための思考プロセス 問題解決の流れで考える
職場の問題を考える  
14:00 分析の基礎 分析とは  
分類する
何が言えるかを考える
15:00 職場の問題解決の討議    
16:00 自己目標を立てる 目標は幸福感につながる  
Must,Want,Canで考える
長期、中期、短期目標の設定
17:00 (研修終了)      
         
3.文章の書き方      
時間 項目 内容 講義
10:00

わかりやすい文章の

3要素

   
10:20

わかりやすい論理構成

のポイント

結論・全体像から伝える
3~4つ程度に分類する
「結論-理由3つ-結論」の構成
「What-Why-How」の構成
書き出しのポイント
14:00 センテンスの注意点 簡潔に表現する
具体的に表現する
主語と述語を近づける
否定文を肯定文に
15:00

一目でわかる

レイアウト

内容を要約した小見出し
論理構成がわかるレイアウトに  
15:30

入社してからの

ふりかえり

しんどかったこと  
楽しかったこと、充実していたこと  
ヒーローストーリーづくり
17:00 (研修終了)